えいが

映画の感想

クレッシェンド 音楽の架け橋

公開日:2022年1月28日

鑑賞日:2022年1月29日

 

自分のものでない怨みを起点にして意味もなく怨みを再生産する悲しみ。ラストシーンで空港内で即席の演奏を行うところでも良い風な終わり方だが、分厚いガラス越しで音楽をのみ通して繋がっていただけなのでまだまだ道は遠いことが暗示される。ただ、道は細いが繋がったことが今は大事なのだろう。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊

公開日:2022年1月28日

鑑賞日:2022年1月29日

 

雑誌を読んでいく感覚で観れる短編映画だった。それぞれの「記事」の色がはっきり異なるので好き嫌いがあるが、どれか1つは(もしかしたら全て)好きになれる。自分は刑務所の画家の話がかなり好みだった。

 

カット一つ一つに完璧を求める監督の狂気さには脱帽。観るだけで楽しい映画。

ブラックボックス 音声分析捜査

公開日:2022年1月21日

鑑賞日:2022年1月25日

 

残された僅かな手がかりから真実を突き止めようとする主人公の暴走っぷりにハラハラ。ラストに「聞こえること」と「聞こえないこと」が等価になる瞬間があり非常に印象的だった。

ライダーズ・オブ・ジャスティス

公開日:2022年1月21日

鑑賞日:2022年1月23日

 

毎回新しい驚きを届けてくれる男ことマッツ・ミケルセン。今回も大変な映画の主役を張ってくれた。去年はアル中の教師だったが、今年は復讐に燃える軍人の役を熱演した。

 

偶然の中に必然を見出す人間の性(さが)とそれに振り回されるおかしみ・哀しみがボリュームたっぷりで描かれている。全てに気づいたマッツが浴室で大暴れするシーンはどうしようもない大きな感情を真っ直ぐ表現していて印象深いシーン。

 

アクションもしっかり堅いものを見せてくれてその面でも満足度が非常に高い素晴らしい映画。